SPARE-TRACK crafts

電子工作メインのブログ

「カクホタル」進捗報告 2021

 今年2021年の Maker Faire Tokyo は、新型コロナウィルス流行の影響でオンライン開催のみとなり、自分達もリアル展示という形で公開することは出来ませんでした。ですが、少しずつ「カクホタル」の開発は進めていました。今年の「カクホタル」の進捗をこのブログに書き留めます。

 今年新しく追加した要素をまとめたレイアウトがこんな感じです。

f:id:SPARE-TRACK:20211023210613j:plain

 これまでと一番異なるのは、ベースボードがいくつかのエリアに分かれていて、その間をつなぐ「ワイヤー」がある事です。これまでは離れたボード間をつなぐ手段が無かったので、すべてのベースボードを1つにして展示していました。新LEDモジュール「ワイヤー」を追加することで、離れたベースボードに光の信号をつなぐことが出来るようになりました。

youtu.be

 レイアウト全体は全部で4つのエリアに分かれています。
エリア1の「時計」から10秒に1つずつ、光がエリア2に向かって流れ込みます。その後は、エリア2→3→4→2→…という風にエリア2~4をグルグルと光が廻り続けます。
 10秒につき1つずつ光が増えていくので、そのうちすべての経路が光で埋まってしまいそうですが、そうはなりません。LEDモジュールの中には、隣からの光の入力を受け取れないタイミングを持つものがあり、その場合は光がそこで消えます。経路中の光の数が増えると消える光も多くなってくるので、ある時点で増える光と消える光の数が均衡してそれ以上は増えなくなるようです。

 

◆エリア1 時計

f:id:SPARE-TRACK:20211023210622j:plain

 2020年に作成した「時計」レイアウトだけを1つのエリアにしました。縦方向が少し狭かったので数字の配置が少しだけ変則的になっています。
ベースボードは垂直に掛けられるように磁石の力を強めにしてあります。

youtu.be

 

◆エリア2 ジグザグ&ファネル

f:id:SPARE-TRACK:20211023210659j:plain

 今年作った「ジグザグ」のLEDブロックを使った経路と、中型「ファネル」を中心としたエリアです。
色が変わる「ニジホタル」を連続的においた経路もあり、各光がそれぞれ別個に色の情報を持っていることが分かります。

youtu.be

 

◆エリア3 アミダくじ&連続ループ

f:id:SPARE-TRACK:20211023210721j:plain

 一番大きなエリアです。
3マス幅の「ジグザグ」モジュールを使った、アミダくじ状の経路があります。
大小の「ファネル」を抜けると、2つの「ループ」と「ワイヤー」を使った大型の連続ループを通って、「スパイラル」でゆっくり次にエリアに向かいます。

youtu.be

 

◆エリア4 リザーバ

f:id:SPARE-TRACK:20211023210749j:plain

 「ワイヤー」をゆっくりと移動してきた光が、ここで遅いスピードのまま「ムラサキホタル」や「ハネホタル」のギミックで溜まっていきます。
そのあと光は5~6個まとめて、または単発で飛び出していき、「ワイヤー」を伝ってエリア2に戻ります。

youtu.be

 

◆今年追加したLEDモジュール

別記事に個々の詳しい説明があります。

 

 

◆まとめ 「MATATAKI(瞬)シリーズ」の完成

 今年追加したLEDモジュールのおかげで作品の見た目に派手さが増し、また光の動き方もまた一歩「マーブルマシン」に近づける事が出来たように感じています。
 自分達がこの「カクホタル」という作品の製作を始めた時に思い描いていた「光」のアイデアは、今年でほぼすべて盛り込むことが出来ました。光の点滅での表現はこれで一段落、「カクホタル MATATAKI(瞬)シリーズ」として一応の完成です。

 次はこの「カクホタル」を使った「音」のアイデアを実現したいと考えています。